Licht <後編>

 夢を見ていた。
 ふわふわと曖昧な夢の中で、テンマはキスを交わしていた。軽いキスから始まり、徐々に深く、濃厚な口づけを堪能していく。
 ――ヨハン。
 何の疑問も抱かず、当たり前のように、ただ彼と唇を重ねていた。


 だが、朧げな意識は次第にくっきりとした輪郭を持ち始め、その内それが夢ではないことに気づいた。唇と舌の熱さも、掴んだ服の感触も、圧し掛かる身体の重さも、すべてが現実のものとなってテンマに押し寄せてくる。


 ベッドで身体を起こし、ヨハンの姿を目にして、急激に顔が火照るのをテンマは自覚した。まさに今、テンマはヨハンとキスしていたのだ。夢なのだと思いたくても、ヨハンの赤く艶やかに濡れた唇が現実だと突きつける。ひたすら狼狽するだけのテンマとは逆に、ヨハンはいつもと変わらず落ち着いているように見えた。


 戸惑いを隠せずにテンマが小さな声で問うと、ヨハンは堰を切ったように、テンマとキスしたかったのだと口にし始めた。ヨハンの畳みかけるような言葉がテンマの混乱に拍車をかけていく。
 彼とキスする夢を見ていたことへの動揺と、キスした事実。二重のショックに精神が追いつかないまま、再び唇を塞がれた。


 噛みつくような乱暴な口づけだった。強引に歯列を割り、ヨハンの舌が口内に入ってくる。執拗に舌を絡め取られ、吸われていく。今しがた見ていた夢とは違う、すべてを奪いつくすような激しさに、テンマは眩暈すら覚えた。だが押し流されそうになる意識を、理性がかろうじて押し留める。頭をかすめるのは、昨日までの二人の関係。


 ……違う。そうじゃない。私たちはこんな関係じゃない――!


 ヨハンの身体を強く叩いて抵抗してみせると、ヨハンは意外なほど、あっさりと身体を離した。荒い呼吸のまま彼を見やると、何が違うのと次々と拒んだ理由を問いかけてくる。同姓、歳の差、そして怪物だからかと――。
 答えあぐねていると、監視でないのなら、なぜ一緒に暮らそうと思ったのかと今度は訊いてきた。思いつめた顔のヨハンに、テンマは今の今まで言わなかった胸の内を初めて明かした。


 そう、確かに言われてみれば、これは監視以外の何物でもないのだろう。
 テンマがヨハンのそばにいることで誰も死なずに済むのならと、あの時決断した。彼が誰かを殺すというのなら、まずそれは一番近くにいるテンマになるだろうと覚悟の上だった。だが、彼はもう他の誰も殺しはしないだろうということも、テンマは半ば確信していた。


 あの警察病院でテンマだけに聞いてほしいことがあると、母の記憶を白昼夢として見せてきたヨハン。失踪後しばらく経ってから再びテンマの前に姿を現した彼が、とりわけテンマに執着していたのはわかっていた。
 警察当局から政府上層部にもそれが伝わると、彼らは取り引きを持ちかけてきた。明らかに体のいい厄介払い。どこまでも怪物としか扱われないヨハンを不憫に思った。ヨハンが姿をくらましたのは自分が病院で母親のことを告げた直後だったという負い目も、テンマには少なからずあった。


 だが周囲の思惑が何であろうと、そばにいれば彼を守ることにもなると思ったからだ。監視の意図よりも何よりも、もうこれ以上、彼に殺人を犯させたくなかったのが本心だった。生きて光を見てほしかった。彼は人間なのだから。


 光を知ってほしかったのだと目の前のヨハンに打ち明ける。すると彼は思いも寄らないことを口にした。
 ――テンマに光を見ていたのだと。
 彼は確かにそう言った。だが、テンマには信じられない。信じられるわけがない。院長殺しの発端となったテンマの最も醜い部分をヨハンは知っている。それなのに、どうしてそう思える――。


 言葉を失っていると、ヨハンはテンマの右手の甲に恭しく口づけた。そして言う。もう二度と触れたりしない、だから置き去りにしないでと。いつかニナが言っていた、笑っているようにも泣いているようにも見える、そんな表情を浮かべて。
 その刹那、テンマの胸に締めつけられるような痛みが走った。こんな顔をさせたかったわけじゃないのに。


 ヨハンはベッドから降りると、無言で部屋を後にし、ドアを静かに閉じた。それでもテンマの耳には、その音が大きく部屋に響いたように聞こえた。
 何も考えられずにドアを見つめていたが、ふと机の上を見ると、本が置かれていることに気づく。ヨハンが借りてきてくれた、図書館の本。
 ――彼を、傷つけた。
 テンマは放心したまま、本の表紙を眺めることしかできなかった。



 それから二人の関係は一変した。
 表面だけ見れば何も変わっていない、以前と変わらない生活。ヨハンは相変わらず家事を完璧にこなし、それに関しては何の支障もなかった。
 だがそれだけだ。ヨハンとのやり取りは必要最低限なものになり、彼が宣言した通り、テンマには一切触れようとしなくなった。
 さらに堪えたのは、笑顔を見せてくれなくなったことだ。口許だけの笑みなら今でもあるが、あの公園の丘で見たような表情はもうずっと目にしていない。


 “あなたと、この景色を見ることができてよかった”


 今でもはっきりと思い出せる、幸せそうに微笑ったヨハンの顔。あれほど慕ってくれていたのに、すべてを台無しにしてしまった。彼を傷つけたかったわけじゃない。守りたいと思っていた。大事に思っていた。それなのに。


 あの時、拒否した理由を問われて即座に答えることができなかった。
 テンマはもうヨハンを怪物だとは思っていない。ましてや穢れているなど。とはいえ、同性、年齢差――もちろんそれはある。ヨハンがまさかこの自分にそんな想いを抱いていたなんて夢にも思わなかった。そんな可能性など、考えたことすらなかった。


 あの逃亡の数年間、テンマは彼を殺すことだけを考えて生きていた。何人も何人も殺されるのを止められずに見ていることしかできない自分に腹が立ち、ヨハンに嫌悪を抱いた。人が死んでいく毎に、罪悪感が膨れ上がっていった。


 だが一緒に暮らし始めると、彼の意外な素顔を知るたび目が離せなくなった。
 誕生日プレゼントに花を欲しがるとは思ってもみなかった。何事もそつなくこなし、料理があれほど上手だとは知らなかった。日本人のテンマに影響を受け、日本のことまで興味を持つようになったのも素直に嬉しかった。母と妹の記憶に囚われている彼は、無垢にさえ感じた。何よりも、彼のそばはとても居心地がよかった。


 以前とは180度変わってしまった自分の感情。それはまるで複雑に絡み合っていく糸を持て余すような感覚だった。今思えば、これ以上好きになってはいけないと無意識にブレーキをかけていた気もする。彼に殺された人々を思うと、やり場のない痛みをいつも感じた。


 それでも、もう抑えることのできないこの愛情は家族のそれだと信じていた。全力で縋りついてきたかと思えば、今度は素っ気ない態度になるヨハンをもどかしく思いながらも、テンマが子供の頃からずっと憧れていた家族の関係を彼と築けているのだと思い込もうとしていた。
 あのキスまでは。
 間違いなく家族のものとはかけ離れた性愛のキス。あの目の眩むような熱さを今でも鮮烈に覚えている。
 動転していたとはいえ、どうしてあんな態度しか取れなかったのだろう。あのヨハンが、なりふり構わず感情をぶつけてきたのに。振りほどく時、強く叩いてしまったが、痛くなかっただろうか。


 光。テンマに光を見ていたなんて、なぜそう思えるのだろう。テンマの弱さと醜さを、誰よりもヨハンが一番知っているはずなのに、なぜそうまで。
 ひとつ思うのは、ヨハンはテンマに対して一種の刷り込みのようなものがあるのではないかということだ。怪物と知りつつも再度彼を助けたことで、信頼、尊敬、憧憬、依存、献身、思慕、愛情――あらゆる感情がヨハンの中でごちゃ混ぜになったまま、テンマ一人に向かっているのではないかと思う。


 ……気づくと、このところヨハンのことばかり考えている。そして思う。
 あの時、逃げたのは彼からじゃない。自分自身から逃げたんだ――。



 しばらく忙しい生活が続き、ヨハンときちんと話ができないまま、日々が過ぎていった。このままではいけないとはわかっている。だが彼とどう向き合えばいいのか、テンマには皆目見当がつかなかった。


 夕方、医師室で一人コーヒーを飲んで一息ついていると、携帯電話が鳴った。ニナからだ。
「ニナ、どうした?」
『あ、テンマ? 今どこにいるの? 実はあたし、そっちにいるの』
「まだ病院だよ。そっちって君は?」
『あのね、テンマのアパートの前。車の中なんだけど……』
「何かあったのか」
『そうよ、ヨハンの様子がおかしいの。最近ずっと沈んだ顔をしてる。前はそんなことなかったのに』
 ヨハンの名前に、テンマはどきりとする。それと同時に、ある疑問も浮かんだ。
「それは……。しかしニナ、前からヨハンと会っていたのか?」
『ううん。あたしが遠くから見てただけ。ヨハンがあたしに会いたがってないこと、何となくわかってたから』
 ニナもヨハンのことを気にかけていた事実に、テンマは心が和んだ。ヨハンが女装してまでニナに会いたいと言っていたことを思い出す。
「……そうでもないよ。ヨハンは心から君に会いたがっていたよ」
『……うん。そうだといいな。それでヨハンのことなんだけど、ねえテンマ、何があったの? 時々ヨハンの様子を見てたから、今のヨハンがいつもと違うのはあたしにもわかるわ』
 さすが双子か。いや、それだけ今のヨハンが普通ではないということか。ヨハンのことを思うと、声も次第に重くなる。
「私が悪いんだ。私が彼を傷つけてしまったから」
『そんな、テンマが? どういうこと?』
「私のせいなんだ。心配かけてすまない、ニナ」
 あのキスのことをニナに言えるはずもなく、そう口にするしかなかった。
『とにかく、ヨハンの後を追ってみる。ヨハンは最近よく公園に行ってるみたい』
 それじゃ、と言ってニナは電話を切った。ニナにまで気を遣わせて情けない。テンマはため息をついた。



 その日は緊急オペが入り、いつもより帰る時間が遅かった。
 帰宅するとどの部屋も真っ暗で、ヨハンは留守のようだった。前にも一度ヨハンがいない時があったが、あの時はすぐに帰ってきた。でも今は。テンマは突然、言いようのない不安に襲われる。
 距離を置かれるようになった今でも、ヨハンは「おかえりなさい」といつもテンマを迎えてくれた。当直などで会える時間が少なくても、できる限り「おはよう」「おやすみなさい」と挨拶を欠かすことはなかった。だが、彼がいないというだけでこんなに不安になるとは。
 独りでいるのは長く当たり前のことだったのに、いつの間にかヨハンが生活の一部になっていたことをテンマは痛感する。彼がこれほど心の奥深くに入り込んでいたなんて、自分でも思いもしなかった。


 ヨハンはどこに行ったのだろう。そういえば携帯電話のことを思い出す。彼の番号にかけてみると、着信音が彼の部屋から聞こえてきた。携帯電話を持たずに出かけたようだ。テンマはヨハンの部屋に入り、明かりをつける。
 ――置き去りにされたのは、私のほうか。
 自嘲めいた思いが胸を切り裂いていく。立ち尽くし、部屋の隅に目をやると、不意にあるものが視界に入った。


 白い布で束ねられ、ガラス瓶に飾られているドライフラワーの花束。見覚えのある花の形と色褪せたブルーの色――テンマが誕生日に贈ったあの花束だ。色も形も綺麗に仕上がっている。余分な物があまりないシンプルな部屋で、サイドテーブルに置かれた可憐なドライフラワーは、より際立って見えた。


 一緒に眠った時、なぜ気づかなかったのだろう。かつてメッセージ以外に全く痕跡を残さなかった彼が、テンマが贈った花束をこうして大切そうに飾っている――。テンマはどうしようもなく心が揺さぶられるのを感じた。


 ヨハンに、会いたい。


 彼は今どこにいるのだろうか。図書館は既に閉まっている時間だし、ヨハンがよく行く場所なんて大して知りもしなかったことを思い知らされる。だが、はっと気づく。ニナが電話で言っていたではないか。「ヨハンは最近よく公園に行ってるみたい」と。
 公園――連鎖するように、ヨハンの言葉が脳裏をよぎる。

 “高い所は好きなんです”

 まさか、あの公園の丘にいるのか。すっかり日は暮れているのに、あんな場所にいるだろうか。でも――。
 居ても立ってもいられず、テンマは地下の駐車場に向かった。



 しんと静まり返った夜の公園は、昼間に見るものとはまた違った趣がある。池のほとりのビアガーデンやレストランから少し離れると、そこはもうひと気のない静かな公園だ。
 昼間の暑さとは打って変わって、涼しい風が頬を通り抜けていく。夜空を見上げれば満月で、辺りは思いのほか明るい。皓々と照らされたその下を、テンマはただ黙々と歩き進む。


 そのさなか思い浮かぶのは、数少ない手がかりだけを頼りにヨハンを追い続けたあの日々だ。今だっているかどうか確証は全くないのに、どうかしていると自分でも思う。そもそも公園とひと口に言っても、この公園とは限らない。
 それに会ってどうする。彼に一体、何が言える?


 そうこうしている内に、丘の頂上に着いた。だが期待とは裏腹に誰も見当たらず、大きな木が一本あるだけだ。無駄足だったか。引き返そうとしたところで、どくんと心臓が高鳴った。よく見ると、木の向こう側に誰かいる。回り込んで姿を確認する。


 ――ヨハンだ。


 彼は木に背を預けて眠っていた。テンマは膝を付いて、目を閉じたままのヨハンをじっと見る。彼の顔をこうしてじっくり見るのは久しぶりだった。満月の薄明かりで影を帯びた彼の姿は、そこだけ時が止まったように幻想的だ。どこか彼の周りだけ世界が違うような気がしてくる。やがてその唇に視線を移すと、鮮やかに蘇る、あの時のキス。


 しばらく彼を見つめていると、伏せられたヨハンの青い瞳がゆっくりと開かれる。テンマは緊張で息を呑んだ。
「……先生、どうしてここに」
「君を捜しに来たんだよ」
「え……? 今日は当直の日じゃなかったですか?」
「いや、違うよ」
「あ……すみません、勘違いしていたみたいだ」
 だから、家に帰らずにずっとここにいたのか。テンマはほっと息を吐く。
「じゃあ先生、夕食は?」
「いや、まだだけど」
「それなら、早く帰って作らないと」
 ヨハンはおもむろに立ち上がって帰ろうとする。テンマも腰を上げ、慌てて彼の腕を掴んだ。
「待ってくれ。今ここで君と話がしたいんだ」
 腕を掴まれたヨハンは足を止めた。テンマに背を向けたまま、振り返ろうともしない。
「私は君に謝るために来たんだ」
「先生が僕に謝ることなんて何もない」
「いや、あるんだ。……あの時、君をひどく傷つけた。ごめん」
「いいんだ。僕が勝手にやって勝手に傷ついただけだから」
「それは違う」
「だってそうでしょ? その手も離したほうがいい。僕の穢れが先生を汚してしまう」
「穢――そんなこと思っていない!」
 このままでは埒が明かない。ヨハンの腕を引っ張って前を向かせ、テンマはヨハンを抱き寄せる。ヨハンは身体を強張らせたままだ。
「もう怪物なんていない。君は人間だ。こうして確かにここにいる」
 存在を確かめるかのように、ぎゅうと強く抱きしめる。ヨハンは何も言わずに、じっと黙っている。
「あの時、夢を見ていたんだ。ヨハン、君の夢だった。でも現実に君を目にしたら怖くなった。私は自分の気持ちを認めるのが怖くて君から逃げたんだ」
「でも、あの時あなたは力の限り拒絶した。キスが嫌だったのは事実でしょう」
「嫌なんかじゃない……!」


 頑なに言い張る彼に気持ちを伝えるにはどうすればいいのか一瞬逡巡して、答えはひとつしかないことに辿り着く。テンマは腕を緩めると、ヨハンの白い頬に両手を添え、唇にやさしく口づけた。唇を離すと、大きく見開かれた青い双眸が目に入る。澄んだ水のように綺麗な青だと、改めてそう思った。
「……本当は、私のほうが君を強く欲しているんだ。だから……だからずっと私のそばにいてくれ」


 テンマは想いを告げると、ヨハンの華奢な身体を再び抱きしめた。
 やっとわかった。ヨハンがテンマに依存しているんじゃない。そばにいてくれるヨハンをテンマが求めているのだ。気づけば、ヨハンはテンマにとってかけがえのない存在になってしまっている。


 ヨハンの腕がするすると、テンマの背中に回される。
「……僕があなたのそばを離れるなど、ありはしないのに。……ねえ、先生」
 何だい、と言うようにテンマは耳を傾ける。
「もっとして」
 キスをねだるように、ヨハンは一瞬目を瞑る。テンマは今更ながら、急に気恥ずかしさを覚えて周囲をきょろきょろと見渡してしまう。
「誰もいないよ」
 静かに見つめてくるヨハンに、テンマは覚悟を決めて唇を重ね合わせた。ヨハンがそっとテンマの唇を舐めると、テンマは口を開けて舌を受け入れる。二人の舌がねっとりと絡み合い、吸い合い、もつれ合う。唾液の水音と息遣いが闇夜に溶けていく。二人は溺れるように貪り合った。


 ようやく唇を離すと、互いの口から淡い吐息が漏れた。
「……先生とこうやってキスしていると、生きているって実感する」
 額と額を合わせ、ヨハンが柔らかに微笑んだ。テンマが見たくて仕方がなかった久しぶりの笑顔。テンマも自然と笑みがこぼれる。
「そうだな。……ところで、どうしてこんな所に一人でいたんだ? もう遅い時間なのに」
「ここはあなたとの思い出の場所だから」
 それを聞いて、テンマはくすぐったいような面映ゆさを感じ、顔を赤らめる。
「先生こそ、僕がここにいるってどうしてわかったの」
「ああ、君がよく来てるとニナが言ってたから、もしかしたらと思ったんだ。当たりでよかった」
「そうか、アンナが……」
 そういえばニナがヨハンの様子を窺っていたのは隠れてのことだったはず。言ってはまずかったかとヨハンの顔をちらりと見ると、ヨハンが意外にも嬉しそうな顔をしているので、気に留める必要もないかと思い直す。
「ほっとしたら、何だかお腹も空いてきたな。そろそろ家に帰ろう、ヨハン」
 はい、と言ってヨハンは頷いた。


 二人の家に帰ろう。ずっとずっと一緒にいよう。
 満月の月明かりが、二人をやさしく照らしていた。

<了>

あとがき


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